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日本歯科大学病院の河野先生にインタビュー

日本歯科大学病院のいびき診療センター長である河野先生に、いびきに関しての
お話を伺いに行きました。
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インタビュアー  宮嶋陽子、粕谷奈央


粕谷:早速ですがいびきのメカニズムについて教えていただきたいのですが。

河野:局所的には舌とのどちんこが震えて出る音です。顔の骨格と舌の大きさに
    影響があって、いびきをかきやすい顔つきの人と、かきにくい顔つきの人が
    います。

粕谷:いびき症というのはどんな種類がありますか?

河野:一番軽いのが単純性いびき症、二番目が上気道抵抗症候群、三番目が睡眠
    時無呼吸症候群。単純性いびき症というのはいびきをかくだけで、睡眠障害
    もなければ呼吸障害もありませんが、放置すると騒音性難聴になります。
    二番目の上気道抵抗症候群というのは、これは大きないびきをかく人で、睡
    眠障害があります。でも呼吸障害がないという状態です。
    三番目の睡眠時無呼吸症候群というのは、これが一番重症で、睡眠障害もあ
    り、呼吸障害もある状態です。逆に、いびきの音の大きさは小さくなります。

粕谷:もう少し詳しく症状について教えてください。いびき症にはどんな症状がありま
    すか?


河野:いびき症というのは①いびき、②無呼吸、③日中軽眠、これが三大症状といわ
    れています。無呼吸以外の症状としては、仕事の能率の低下、作業ミス、イラ
    イラ、頭痛などがあります。更には、性欲低下や不安からうつ病などを引き起
    こすと言われています。
    まわりがみたら絶対異常なんですが、本人はあまり自覚がなく、「俺の睡眠は
    最高だ!あっという間に寝れる!」と言い張っている人もいます。

宮嶋:いびきは体に良くないんですね。

河野:うん。いびきをかいた状態では自分は寝ていると思っていても脳は寝ていな
    い。だから、仮に10時間寝たとしても、実際その人が本当に寝たのは3時
    間、4時間しか寝てないという状態です。それがいびきの害です。
    いびきがもう少し進むと無呼吸というのが起きてきます。まあ、一晩のうちに
    300回~400回息が止まる状態になります。そして、無呼吸がおきるたびに
    血圧が上がったり下がったりします。それが毎日繰り返されると、体中の血管
    に小さな傷がついてしまい、その傷からコレステロールが入り込んで、動脈硬
    化をおこし、脳梗塞や心筋梗塞などの血管事故を引き起こし、そのために死に
    至る人もいます。だから、無呼吸症候群になったら命という意味で治療が必要
    になってきます。


宮嶋:怖いですねー。

河野:あと、いろんな病気を起こすと言いましたけれど、高血圧症、糖尿病、動脈硬
    化、心筋梗塞、脳梗塞、肝硬変なども無呼吸症との関連が証明されています。
宮嶋:そうなんですか。

河野:多くの人が罹患している体脂肪は大量飲酒やウイルス性肝炎がなければ肝
    硬変にまではいたらないのですが、睡眠時の無呼吸による臓器の酸素不足
    が原因でNASHという非アルコール性脂肪肝炎もおこし、致死的な肝硬変に
    なることがあります。それから食道炎とか、食道がんのリスクも高まります。
    一生懸命息をしようとしても空気が入ってこない時、息を吸おうとして胃液をポ
    ンプみたいに吸い上げてしまいます。そうすると、胸焼けがしたり、食道の粘
    膜にパジェット偏性を引き起こし、それが食道がんのリスクになります。
    また、妊婦さんは、早産や、流産。そして子供は乳幼児突然死症候群というリ
    スクがあります。それから無呼吸症による成長障害というのがあります。背が
    伸びなく太ってしまうのが特徴です。普通の摂食障害は背も伸びないし体重も
    増えないのに対し、いびき症による成長障害は背が伸びなくて体重が増加す
    るという特徴があります。というのは、いびき症に伴う睡眠障害によって背を伸
    ばしたり脂肪を代謝する成長ホルモンの分泌が障害されるためです。
    だからいびき症は成人から妊婦、子供に至るまでいろんな病気を起こす可能
    性があります。

粕谷:では、いびき症にはどのような治療をしていくんですか?

河野:いろいろありますが大きく分けると手術するか、手術しないかですね。手術をす
    るとなると、例えば、軟口蓋を切る手術とか、骨格を大きくする手術などがあり
    ます。手術をしないとなるとシーパップという人工呼吸器を使用した治療があり
    ます。それから、気道を確保するためのマウスピースなどがあります。

宮嶋:今メディアでとりあげられていますが、患者さんは増えていますか?

河野:いっぱいいますよ。新潟だけでも3800人位診ました。どんどん人間はいびき
    症を起こしやすい骨格に進化してきているし、今後も増えて行くと思います。

宮嶋:一般の歯科の開業医の先生方も、睡眠障害に対してはもっと積極的にアプロ
    ーチをかけた方が潜在的な患者さんの掘り起こしにもつながるような気がする
    のですが・・・


河野:やはり、足りない知識が多すぎると思います。我々が学生のころは「人間て寝
    ているときはどうなっているのかな」なんてそんな事は習ったこともなかったの
    ですが、人生の三分の一は寝ています。しかし、誰もが安全な姿で寝ている
    わけではなくていろんな危険があります。それで、その睡眠というのが大切な
    んだけど、学問として勉強しなければいけないんだということをわかってやっと
    今学生に教えています。
    だからマウスピースが作れるということではなくきちんと資格をとって、医科とも
    連携してやっていく様な歯科医院は、東京の話ですが300~400人の新患
    の方がいらっしゃるところもあります。

粕谷:「資格」といいますと・・・

河野:ああ、あの・・・日本睡眠学会の認定資格があるんですよ。これは医師の方も
    同じ。医師、歯科医師が、まったく同じ試験を受けて認定資格をとります。だい
    たい医師の方は年間30人くらい取りますが、歯科医師は大体年間二人収得
    されます。

粕谷:そうなんですか・・・

河野:この病院にも私を含めて3人の有資格者がいます。マウスピースを作るだけな
    ら簡単ですが、その治療法で良いかどうかの見極めが難しいと思います。例
    えば、シーパップを使ってしっかりした治療をしても亡くなる方もいます。そうい
    う対応の難しさもあるので、一般の先生方もなかなか手を出せない状況と言え
    ます。
    逆に専門としてやっているところには患者さんも集まりますので非常に集約的
    な治療もできます。そういう意味では住み分けができていると言えます。

宮嶋:大変勉強になりました。ありがとうございました。

粕谷:うちの会社にも治療を受けさせたい人がたくさんいる気がします。

河野:うん。その方が技工の能率も上がるかもしれませんよ。
    はっはっはっ。
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新しい熱可塑性アクリル樹脂「アクリショット」

㈱デンケンより、新しい熱可塑性樹脂が発売されました。
2008年10月より、特定保険医療に適用されています。
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アクリショットの特徴は、

 1.経時変形が小さく、破折しにくい
 2.スルフォン樹脂(ポリカーボネイト)と比較し、接着性、研磨性に優れている
 3.加熱重合レジン・常温レジンに比べ残留モノマーが少ない
 4.熱可塑性による保険請求が可能である

ということです。


従来のポリカーボネイト義歯の弱点であった、

 ・即時重合レジンとの接着性が悪く、修理が困難
 ・ビスフェノールA(環境ホルモンの一種)の溶出
 ・加水分解による義歯表面の粗状化
 ・チェアサイドでの研磨が困難

といった点が改善されています。


IMGP6300.jpgIMGP6302.jpg

即重レジンにて、義歯にネームを入れてみた時の写真です。
接着性、研磨性ともに良好です。


今まで熱可塑性義歯は使用しなかった先生方も、この「アクリショット」を
試してみてはいかがでしょうか。


         
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